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ヨウムは利他的?利己的?
Current Biology誌にヨウムが進んで仲間を助ける利他的な行動を取ることが実験の結果あることが明らかにされ話題になっています。
その実験とは2羽のヨウムを片方は餌をもらえる穴が開いていてもう一方は餌をもらえる穴が開いていない真ん中を仕切られたガラスのケースの両側にそれぞれ1羽ずつ入れて、真ん中の仕切りにはヨウムが互いにやり取りできる穴を設けて、餌をもらえるケースに入っていたヨウムは餌をもらえないケースに入っているヨウムに餌をもらえる手助けをするかどうかというもの。
実験ではまず、餌をもらうためには引き換えのためにコイン(金属ワッシャー)を渡さなければならないルールが設けられていたが、ヨウムはすぐにコイン(金属ワッシャー)を渡せば餌がもらえるということを学習してコイン(金属ワッシャー)を渡して餌をもらうようになったという。
またこのくらいは他のインコもすぐに理解して行うようになったようです。
ただ実験の本番はここからで、片方だけ餌をもらえる穴が開いた仕切りのあるケースに入れられた2羽のヨウムの片方にだけコイン(金属ワッシャー)を与えた場合、他のインコはコイン(金属ワッシャー)をもらっていない隣のインコにコイン(金属ワッシャー)をほとんど渡さなかったのにヨウムは積極的にコイン(金属ワッシャー)を持っていないヨウムにコイン(金属ワッシャー)を渡し助けていたということです。
組み合わせを色々変えて実験したようですが、ペアの場合はより積極的に助け、それほど関係ができていないヨウム同士でもコインを渡して助けていたようです。
うーん。ヨウムの繁殖家にとってはとっても嬉しい記事、実験結果です。
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確かにヨウムの知能はとても高いですし、仲間を助ける社会性も野生下では群れをなしているヨウムにはあると思います。
ただ、このような研究報告を鵜呑みにしてヨウムは利他的であるという高い期待を持ってお迎えをしてしまう人もいると思うので、一応、ごく一般的な飼育下の手乗りヨウムはどうかということもお伝えしておきたいと思います。
うちのヨウムに関しては他のオウムやインコと比べてヨウムが特別利他的だと感じたことはあまりないです。ヨウムは知能が高いという言葉が先行してしまっていて、確かに賢いのですが、他のインコやオウムも変わらないぐらい賢いじゃん。と感じるのがよくある感覚です。
研究対象として、トレーニングや実験を極めていけば他のインコやオウムとの差が限界値で出てくる可能性はあるかもしれませんが、通常、日常生活で体感できる機会はほとんどの家庭ではないのではないかと思います。
やはり日頃の習慣とか、トレーニングも関係するかもしれません。
うちの手乗りのヨウムはトレーニングらしいトレーニングは今はしていませんが、11歳になるピースは放鳥の際、隣のゴシキセイガイインコのノコのために入れてあげた餌を横取りすることがあります。
私が『だめ』というと、ピースは「だめ。だめよ?」と言いながら食べ続けています。
それをノコは気に留めないで仲良くしています。
ゴシキセイガイインコ利他的。ヨウム利他的。なんて思うこともあります。
これはうちの手乗りの環境での一つの例であり、他の家庭ではまた全然違うかもしれませんので色々参考にする必要がありますね。
そんなヨウムですが、私が愛を一番感じるのは繁殖中のペアが一生懸命オスがメスを助けているのを見る時です。
オスは一途ですよ。一生懸命抱卵しているメスを助けています。
でも隣にモモイロインコのケージがあった時はモモコに気が惹かれてちょっとよそ見していた時期もありましたが。。。
私は基本的にこの地球上の生き物は本能的に利他的だと思っています。特に植物や、選択の自由、意思能力や行為能力の低い本能に従って生きている生き物は基本的に利他的です。
でも選択の自由、意思能力や行為能力が高くなればなるほど生き物はその時その時、行動の選択に迫られます。
その時にまずい選択や行動をすることってありますよね。飛んじゃいけない時に飛び上がったり、まずい場所に着地したり、食べちゃいけないもの食べちゃったり。。。
内心ではなく、外的要素がそうさせてしまうこともありますね。侵略、環境破壊、食糧不足。。
人間は地球上で最も選択の自由。意思能力、行為能力を持っている生き物と言えるかもしれません。
有している選択の自由。意思能力や行為能力を正しく使っていきたいですね。
すみません。脱線しました。
ヨウムは利他的か利己的か?
答えは
そのヨウムしだい。飼い主しだい。
ということでまとめておきましょう。
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7、ヨウムの鳴き声が騒音となって家族や近所に迷惑とならないか
10、毎日掃除してあげられるか
11、ヨウムが思い通りにならなくても辛抱強く接し続けられるか
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